スマホ用 VR ゴーグルで VR 耳かきアプリを試してみた
Amazon で買い物をしたついでに、つい手を出してしまいました……。
VR 耳かきアプリとは?
簡単に言うと「仮想空間で女の子に耳かきをしてもらうアプリ」のことです。
詳しくはこちら。
癒し系耳かき仮想体験ゲーム「なごみの耳かきVR」 | DLsite
用意したもの
アプリ以外で用意したものは以下のとおりです。
- Android スマホ
Xperia™ Z1 f SO-02F | ソニーモバイルコミュニケーションズ - スマホ用 VR ゴーグル
Amazon.co.jp: GP 3DVR ゴーグル ヘッドマウント用 ヘッドバンド付き ホワイト: 家電・カメラ
スマホはもう2年半前の機種ですが、問題なく動きました。
VR ゴーグルの選定基準
今回選んだスマホ用 VR ゴーグルは以下を基準に選びました。
- メガネを着用したままつけられるか?
- 焦点距離が調整できるか?
2. ですが、Google Cardboard を持っている人から「焦点距離が合わせられなくて改造しないと見えなかったから、焦点距離が合わせられるものにした方がいい」との話を聞いていたので、選定基準の一つとして加えました。
VR ゴーグルを使ってみた
まずは、買った VR ゴーグルのレビューから。
以下、箇条書きです。
- スマホはケースをつけたまま入れることができました。
他の VR ゴーグルのレビューでは、サイズ次第ではちょっと手を加えないとダメかも?との話もありましたが、そういったことをする必要はなく、普通に入れるだけで済みました。 - 「メガネを着用したままつけられるか?」は問題なくクリアできました。
ただし、若干曇りやすかったのと、焦点距離の調整で裸眼(乱視)でも見ることができたので、メガネをかけてやることはないかもしれません。 - 焦点距離の調整も問題なくできました。
ただし、スマホの重量が原因で、上を向いたり下を向いたりすると、せっかく調整した焦点距離がズレてしまう問題がありました。
今回みたいに横しか向かない場合は大丈夫ですが、上下を向く必要のあるアプリなどではちょっと厳しいかもしれません……。 - 両脇に穴が開いているので、そこからイヤホンを挿すことができます。
- 完全に密閉されているわけではないので、光が入ります。
ただ、個人的にはそれほど気になるものではありませんでした。 - ヘッドバンドはマジックテープで長さの調整ができました。
(若干調整しづらいですが……)
こんな感じでいくつか問題はありますが、とりあえずちゃんとプレイすることはできたので、個人的には満足してます。
ただ、噂によるとスマホ用 VR ゴーグルはどれも「惜しい」感じらしいので、ある程度の妥協は必要だと思われます。
VR 耳かきアプリをやってみた
さて、ここからが本命の VR 耳かきアプリについてです。
実は VR 専用ではない
まずはこのアプリ、VR 専用というわけではなく、VR ゴーグルがなくてもプレイ出来ちゃったりします。
タイトル画面で「単眼」「複眼」を選択でき、「単眼」を選択すると VR ゴーグル無しでプレイできます。
ただし、常にスマホを持ち続けないと行けない上に、臨場感のカケラもないので、やはり VR ゴーグルありでやってこそ価値のあるアプリだと思います。
ちなみに、ここに載せるスクショはすべてこの「単眼」で取ったものなので、VR ゴーグルで見た時のものと見た印象は若干異なります。
耳かきをしてもらうまでが試練
ゲームに入る直前に、以下の様な画面が表示されます。
ここで基準となる向きを決めます。
カウントが終わると、和室の中から本編がスタートします。
ここで右を向いてみると……
居ました。この子が今回耳かきをしてくれる「なごみちゃん」です。
ここで横になって膝枕してもらうと耳かき開始となるわけなんですが、最初は何回横になっても全然反応してくれませんでした……。
「なんで始まらないの!?」と思いながら、あれこれ試したり調べたりした結果、このような視点となるように横にならないと反応しないらしいです。
絵で見ると、こんな感じのイメージです。
ちなみに、自分の思ってた膝枕のイメージはこちら。
そりゃ反応するわけ無いわ……。
なので、ゲームに入る直前の画面ではこの向きで横になれるように基準となる向きを合わせておく必要があります。
顔を見ると触りたくなるような臨場感
横になったら、耳かき開始です。
耳かきを開始すると、雑談したり、耳元で囁いたり、耳かきしてくれたりと、従来の耳かきボイスと同じような流れでゲームが進行します。
ここでふと上を見上げてみると……
このようになごみちゃんの顔を見ることができます。
(ずっと見てると困ったり怒ったりします。)
これを VR ゴーグルをつけて「複眼」で見てみると、VR 特有の立体感がある上に「単眼」で見た時以上に顔が近く感じます。
それこそ「手を伸ばせば触れるんじゃないか?」と思うくらいに。
個人的には耳かき VR 一番の見どころはこれだ!と思えるくらいの臨場感を味わいました。
臨場感があるからこそ、アラが余計に目立つかも?
と言った感じで、5分ほど耳かきしてもらうと終了になります。
仮想空間にキャラがいるので、それによる見た目の臨場感はかなりのものでした。
ただし、臨場感があるがゆえにアラのある部分が今まで以上に気になるような感じがしました。
例えば、着物の袖。
上を見上げた際に、着物の袖がたまにカメラにめり込んで中が見えていました。
この辺りはカメラにコリジョンを設けるなどして、めり込まないような工夫があるとまだ自然に見えたのかもしれません。
音声についてはバイノーラル録音のほうが上かも?
ここまで見た目の臨場感があると、音声についてもバイノーラル録音レベルの臨場感が欲しくなるわけですが、個人的にはそのレベルではなかったと思います。
一番気になったのは、耳かき中か否かで音声の聞こえ方が全然違うこと。
耳かき中はバイノーラルっぽい感じがするのですが、上を向いたりして耳かきモードじゃなくなった時は普通のステレオ音声っぽい感じになっていて、悪い意味でゲームっぽい感じがしました。
これを常時バイノーラルのような臨場感が出るような形にできると、もっと良くなりそうな気がしました。
VR 耳かきの次は VR 添い寝を!!
今回、 VR 耳かきをやってみて「手を伸ばせば触れるんじゃないか?」と思えるような臨場感はかなり効果的なものだと実感しました。
ただし、耳かきの性質上「キャラの顔を見ようとすると、耳かきしてもらえない」といった矛盾が生じてしまったのはちょっと残念かな?と思いました。
で、これを有効活用できるコンテンツが他にないかちょっと考えてみました。
結果、出てきたのは「VR 添い寝」。
添い寝の性質的に
- 顔がかなり近い
- 顔をずっと見てることができる
など、今回感じた VR の特性をかなり活かせるのではないか?と思いました。
今後も音声作品で出ているコンテンツを VR 化していく試みはされていくのではないかと思われるので、個人的にはかなり期待してます!!
……まぁ、Unity でも UE4 でもスマホ VR アプリは作れるので、自分でもやろうと思えば作れるんでしょうけどねw